パート先の検便でまさかの「陽性」と言われて
先日のこと。パート先の定期検便で「腸管出血性大腸菌が出ました」と言われました。体調は元気そのもの、自覚症状もまったくありません。だからこそ余計に驚きました。
一番に頭に浮かんだのは「職場に迷惑をかける」という不安。飲食業界では検査結果が出るまで仕事に入れないため、どうしても周りに負担をかけてしまいます。自分のせいで他の人にシフトを代わってもらったり、職場から保健所へ報告が必要になったり…。そう思うと、とても申し訳ない気持ちになりました。
飲食業界では当たり前の“検便”という仕組み
夏場は月に2回も検便があります。正直なところ、「またかぁ、面倒だな」と思っていました。
でも今回の件で知ったのは、飲食業界ではこうした検査が当たり前に行われているということ。働いてみて初めて、「こんな仕組みで食の安全が守られているんだ」と実感しました。
職場としても対応が必要になる
腸管出血性大腸菌は感染症法で報告が義務づけられています。そのため、陽性者が出れば保健所への報告や、職場全体での安全確認が必要になります。決して私ひとりの責任ではなく、誰にでも起こり得ることで、社会全体で安全を守るための決まりなのだと知りました。
そう考えると、「申し訳ない」という気持ちは自然だけれど、同時に「検査で見つかったからこそ、利用者や職場を守れた」とも言えるのかもしれません。
検査のおかげで守られている安心
外食をする時、普段はそこまで意識しません。でも裏側では、従業員一人ひとりがこうして検査を受けているからこそ、安心して食事ができるのだと思います。
働く立場からは面倒に感じる検便も、利用する立場から見ると「ありがたい仕組み」なんですね。
今回の体験で感じたこと
腸管出血性大腸菌は、自覚症状がないまま保菌している場合もあるそうです。だからこそ、個人の注意だけでは防げない部分を、こうした検査の仕組みでカバーしているのだと気づきました。
「職場に迷惑をかけてしまった」という思いは消えませんが、それ以上に「検便=安心の証」だと考えられるようになりました。今回の体験を通して、食の安全の裏側を知ることができた気がします。