今年の夏の土用の丑の日は、7月19日(土)と7月31日(木)の2回あるそうです。
でも私は、ちょっとフライングして“ごほうび”をいただいてきました。
というのも、6月のうちから真夏のような暑さが続いていて。
これから本格的に始まる夏を想像すると……すでに体も心も、ちょっとお疲れ気味。
「これはもう、鰻でパワーチャージしないと!」
と、思い切って食べに行くことにしました。
鰻は、年に一度か、多くても二度くらいの、ちょっとした贅沢。
だからこそ、行く時はかなり気合が入ります。
お店に入ると、ふわりと広がる香ばしいたれの香り。
ふたを開ける瞬間のわくわく感もたまりません。
目の前のうな重には、きれいに焼かれた鰻がのっていて、
つやつやとキラキラ輝いている。
もうそれだけで気分が上がります。
ふわふわで、香ばしくて、じんわりと口いっぱいに広がる旨み。
「おいしいなぁ」と、心の中で何度もつぶやきながら、ひとくち、またひとくち。
食べ終えるころには、なぜだか背筋がしゃんとして、
「また頑張ろう」と思えるから不思議です。
鰻は栄養豊富で、疲労回復や免疫力アップに良いと言われています。
でも私にとっては、そういった“体への効果”よりも、
むしろ“心への効果”のほうが大きい気がします。
今日は、心に栄養をたっぷりと補充できた日でした。
あぁ、いい時間を過ごせたなぁ。
こんなふうに、自分を甘やかしてあげるのも、大切なことかもしれない。
たった一食のごほうびでも、心がふっと軽くなります。
この夏も、まだまだ厳しい暑さが続きそうですが、
今日のこの鰻で、きっと乗り越えられる気がします。
ちょっと早めの土用の丑の日。
ふだんより、少しだけ贅沢をしただけなのに、
心がふわっと満たされた、幸せな日でした。