月400円の備え。退職後の私が選んだ小さな安心

ひとり時間・これからの人生

自分の時間を大切にしたくて

自分の時間を大切にしたい。
もう少し自由な暮らしがしたい。
そう思って、長く勤めた会社を辞める決断をしました。

もちろん、退職後の生活にはいろいろな変化がありました。
その中で、ひとつ気になったのが「年金」のこと。
とくに、厚生年金から外れたことに不安を感じました。


会社員時代は守られていたんだと実感

会社員のころは、当たり前のように厚生年金に加入していました。
でもそれは、国民年金(1階部分)に上乗せされる“2階建ての制度”。

退職して「第1号被保険者」になった今、これから納めていくのは国民年金の基礎部分だけ。
将来もらえる年金額は、会社員を続けていた頃より確実に減ることになります。

さらに、厚生年金のときは会社が保険料の半分を負担してくれていました。
お給料から天引きされ、自動的に将来への備えができていたのです。

でも今は違います。保険料は全額自己負担。
「自由を選んだ分、不安もついてくる」——そんなふうに感じた瞬間でした。


私が選んだ、ささやかな備え

そこで、「付加年金」という制度を利用することにしました。
これは、国民年金に月400円をプラスするだけで、将来の年金が
年額で200円 × 納付月数分、上乗せされるという仕組みです。

「将来の年金のためにもっと上乗せしたい」と思うこともあります。
でも、何万円もの上乗せは、今の自分には少しハードルが高い。

けれど、月400円の付加年金ならちょうどいい。
“欲張らない小さな備え”だからこそ、今の私にも続けられます。

実際に私は、今年分と来年分、2年分を前納しました。
少しでも将来の自分を助けられたらいいな――。
そんな気持ちで始めた、ささやかな備えです。

小さな積み重ねかもしれないけれど、
老後の自分に、ちょっとしたプレゼントになるような気がしています。


自分で選ぶ人生と、その備え方

会社という大きな傘の下にいたころは、
気づかないうちに守られていた部分がたくさんありました。

でも今は、自分で選んだ人生を歩いている。
だから、備えも自分で選ぶしかない。

守られる安心はなくなったけれど、
自分で選ぶことができる今の暮らしに、少しずつ手応えを感じています。

小さな選択の積み重ねが、
きっと、私らしい生き方につながっているのかもしれませんね。


【ひとことメモ】付加年金って?

📌付加年金のポイント

  • 対象:国民年金に加入している自営業・無職の人など
  • 月額:+400円
  • 受取増額:年200円 × 納付月数
  • 前納制度あり(まとめて払うと割引も)


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